
大手ディスカウントストア、ドンキホーテの社長を務める大原孝治氏は、これからの時代は小売業者との競争ではなく、インターネットを使って商品を販売する店舗との競争の比重が高まると考えています。
インターネットを利用する人の年齢層は年々広がっており、高齢者と呼ばれる人達も、便利さから使う人が増えています。日本は道路事情が優れており、流通ルートも確立されていますから、日本の端から端に荷物を送る時間は長くかかりません。
インターネットで商品を販売する店舗は、スタッフを雇い入れる必要がありませんし、陳列する手間も省けますから、実店舗を構えているところよりも安い値段で商品を提供できます。そうなると、少しでも安い値段で商品を手に入れることができ、わざわざ店舗に足を運ばなくとも自宅の玄関先まで注文した商品を届けてくれるインターネットを利用したほうがいいと考えるのは当然です。
しかし大原孝治氏は、注文する時にクリックするだけでは楽しめない気分を、ドンキホーテなどの実店舗でお客様に味わってほしいと強く願っています。実店舗で、遊園地を訪れた時のようにわくわくした気分になってもらうため、陳列に強いこだわりを持っています。その他に、レジが混雑してストレスを感じることがないように、会計がスムーズにできる電子マネーの導入にも着手しています。大原孝治氏は買い物をするのは生活の一部ではなく、楽しみだと考えてもらえるような店づくりをしたいと願っています。